ぎっくり腰(急性腰痛)施術経過に関する症例報告 4
【患者情報】
– 年齢・性別:男性 40歳
– 職業:デスクワーク中心の事務職
– 既往歴:特に大きな疾病や腰痛の既往なし
– 発症状況:突如、重い荷物を持ち上げた際に腰に激痛を感じて動けなくなる
【初検時の状態】
– 主訴:腰部の激しい疼痛、動作制限
– 症状の経過:発症後すぐに歩行困難、前屈・後屈・側屈・回旋ともに痛みあり
– 身体所見:
– 腰椎の圧痛(特に第4・5腰椎周辺)
– 腰部の筋緊張および硬結
– 筋力低下は認められないが、動作時に痛みで制限
【施術経過】
1. 初期(第1、2回施術)
– 安静とアイシングを指示
– 軽度のストレッチと呼吸法によるリラクゼーション
– 施術:局所のマッサージと微弱電流療法(TENS)、腰部の軽い温熱療法
– 患者の痛みは少し緩和し始めるが、動作は依然制限される
2. 中期(第3〜4回施術)
– 患者の痛みが軽減し、日常生活の動作が少しずつ可能に
– 施術:徒手療法(腰椎の軽度のモビライゼーション)、筋膜リリース、深層筋へのアプローチ
– 物理療法の併用(ハイボルト療法や温熱療法)
– 患者は自宅でのストレッチや姿勢指導を受ける
3. 回復期(第5〜6回施術)
– 痛みはほぼ消失し、動作制限も改善
– 施術:可動域訓練、体幹筋の強化エクササイズの導入
– 日常生活や軽作業の再開を支援
– 患者の自己管理の重要性を指導
4. 経過観察と再評価(第7回施術以降)
– さらに2週間のフォローアップ
– 痛みの再発予防のためのエクササイズと姿勢指導
– 患者は通常通りの活動に復帰
【施術結果】
– すべての施術を通じて、患者は約2週間で症状の大部分が改善
– 完全な日常生活の復帰を確認
– 再発防止のため、正しい持ち上げ方や姿勢の指導を実施
– 6週間後のフォローアップで痛みや動作制限は認められず、経過良好と判断
【まとめ】
この症例では、早期の適切な施術と患者の自己管理指導により、ぎっくり腰の急性期から回復までの経過が良好に推移しました。今後も再発予防のための指導を継続していきます。

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